Sam Haven Japan Tour 2017
(11/24更新)
オーストラリアはブリスベンを拠点に活動しているドローン・アンビエントアーティスト Sam Haven を招聘し、11/30-12/4にかけてジャパンツアーを開催します!
12/1@西荻窪, 12/2昼@新宿にはUS激情The Saddest Landscapeも出演!
さらに12/1-12/3の西荻窪・京都・名古屋公演には国産ブラックゲイズの雄Paleが帯同します!
僕がやっているバンドSans Visageの2015年のジャパンツアーと今年のオーストラリアツアーを帯同で周り、共にスプリット7インチも作った盟友Blind Girls(Gold Coast, AUS)のメンバーの紹介で今回のツアーが実現しました。
Sam HavenはSam1人によるアンビエント・ドローンドゥームのプロジェクトで、ジャンルでいうと馴染みがないかもしれませんが、彼のバックグラウンドにはポストロック・ポストメタル・シューゲイズ・ブラックメタル等の血も流れているので、
上記のキーワードにピンと来る人、具体的にはSunn O))), Neurosis, Godspeed You! Black Emperor, ISIS, envy, MONO等々好きな人など必ず響くものがあると思います。
こういったバックグラウンドを感じられるツアーにしたいので、各地クロスオーバー感じられるメンツをブッキングしています!
11月30日(木)@宮原ヒソミネ(埼玉)
"merkmal vol.5 -Sam haven Japan Tour- "
w/eumenides, 君嶋桂吉, 山下哲史×kaetsu takahashi, pr∫tptr▱, ヘベレケ・キャラバン
Open 17:30 / Start 18:00
Adv. 2000yen / Door. 2500yen
この日はヒソミネスタッフであり自身もアンビエントアーティストであるkaetsu takahashi氏に組んでいただいておりまして、ツアー中最もアンビエント色の強いエクスペリメンタルな一日になります。
個人的にも全アクト初めてライブを見るのでとても楽しみです!
12月1日(金)@西荻窪FLAT
w/The Saddest Landscape(USA), Sete Star Sept, Eumenides, Pale
Open 18:00 / Start 18:30
Adv. 2800yen / Door. 3300yen
US激情15年選手の大ベテランThe Saddest Landscapeが東京公演2日間に出演することになりました!
2002年結成、これまでに5枚のアルバムを発表しており最新2作はTopshelf Recordsリリース。スプリットもSuis La Lune, Pianos Become The Teeth, Frameworks, Trophy Scars, We Were Skeletons, Funeral Diner, Pet Symmetry等ジャンルを越えて名作をリリースし続けている激情界の超大物。スクリーモ/激情ハードコアを好きな方なら聴いたことないという方はいないのではないでしょうか。15年の活動でついに待望の初来日。本当に楽しみですね。
FLATはキャパ80程度かつフラットステージの極狭会場なのでこの光景みんなで作りましょう。
TSL初期の大名曲"...The Stars In January" より、「And how many wishes until the stars fall?」 この一節だけでも覚えてきてくださいね。
日本が世界に誇るノイズグラインドの帝王が出演してくれます!常に世界中をツアーで飛び回っている化物ツーピースで海外からの評価も高く、僕がオーストラリアと日本で共演したDiploidもメンバー全員Sete Star Septの大ファンで全員いつも彼らのTシャツ着てました笑
とにかくこの映像衝撃的です。必見!
Deafheavenや最近のOathbreakerのような所謂Blackgaze~Post Black Metalと言われる、ブラックメタルの鋭利さとシューゲイズのドリーミーさをクロスオーバーさせた次世代の激音をここ日本から鳴らしている貴重なバンド。mogwaiやExplosions in the Skyあたり好きな人にも通じる点がめちゃくちゃあります!ILIASとの共同企画ではネオクラスト・ブラッケンドハードコア・激情・叙情派・ドゥーム等々シーンの垣根を超えた次世代のバンドと次々と共演していてシーンの活性化に貢献しています。Twolowでもギターを弾いてる渡辺くんは今回のツアーに関していろいろと相談のってもらってます、いつもありがとう!
2人組アンビエントグループJiiNNのDaiki Chidaによるソロプロジェクト。11/30のヒソミネに続き出演してくれます!
アンビエント・ポストブラックメタル・ノイズグラインド・ドローン・激情ハードコアと終着点は違えど、それぞれ度重なる実験の末に見出した独自の音を鳴らしているのでお互いかなり刺激になるブッキングが組めたと思います。お客さんも発見がたくさんあると思います。
今公演の会場FLATはキャパ80程度で、既に多数予約いただいておりソールドする可能性十分ありますのでチケットのご予約はお早めにどうぞ!
12月2日(土)@新宿ANTIKNOCK
w/The Saddest Landscape(USA), Cape Light, Sans Visage
Open 10:30 / Start 11:00
Adv. 2800yen / Door. 3300yen
12/1のFLATは極小会場で高密度なライブになるよう心がけておりますが、こちらはキャパシティ300のアンチノック!ステージから迫りくるVo. Andyをご堪能ください。
The Saddest Landscapeの来日公演は12/1FLATとこの日の2日のみなのでお見逃しなく!
この日のイベントを共催するadabana recordsの"いっちー"率いるCape Lightは、不穏でカオティックな激烈リフを目まぐるしく展開させる若き激情ヒーロー。10月に行われたEF'IL(Malaysia)との帯同ツアーでさらに切れ味増してアブラ乗り切った状態で出演してくれます!
僕のバンドSans Visageもこの日のみ出演します!
この公演は10:30オープン11:00スタート、13:30終演の超健康志向ギグとなっておりますので夜に別公演とのハシゴももちろんいけます!
というか僕とSamはこの後京都にいきます!
12月2日(土)@京都十八番
w/MAMEDORO, stabilo(広島), Debutante(スイス/京都), Pale(東京)
Open 18:30 / Start 19:00
Adv. 2000yen / Door. 2500yen
プリミティブブラックのヴァイブス溢れるエッジ効きまくったトレモロリフとハードコアの衝動を兼ね備えたバンド。クラスト感がある所謂ブラッケンドハードコアと形容されるサウンドとはまた違った印象なので、どんなライブをしてくれるか楽しみです!
広島を中心に活動する轟音美麗ポストロック・シューゲイズバンドspeaker gain teardropのホリベヤスチカ氏によるソロプロジェクトstabiloが出演してくれます!speaker gain teardropでは壮大な轟音に包まれる美しさを表現していますがこちらのstabiloではドローンアンビエントに接近し、気持ちよく漂うような浮遊感に包まれるサウンドを展開しています。シューゲイズ経由のアンビエントと、Sam Havenによるダークアンビエントの交わりがどんな化学反応を生むのかとても楽しみです。
スイス Zürich出身、現在は京都に在住の"Drone Pop"アーティスト。ベースとサンプラーを駆使し、ノイズの海の中Mental HealthやGender Disphoria(性同一性障害)について歌うスタイルで、自身のバックグラウンドが強く反映されている非常に情感深く実験的な音楽。どんなライブを展開してくれるのか楽しみです!
東京編に続き出演してくれます!Gt渡辺くんは昼に埼玉でTwolowのライブをした後駆けつけてくれるという驚愕のフットワーク。本当にありがとう!
今回が彼らにとって初の関西公演となるのでこの機会を見逃さないように!
12月3日(日)@名古屋spazio rita
w/Diane Arbus, サクラショック!, Role(金沢), Pale(東京)
Open 11:45 / Start 12:00
Adv. 2000yen / Door. 2500yen
名古屋の激情ニュージェネレーションDiane Arbus。僕がSans VisageやAGATHAで名古屋に行くと最近は必ずと行っていいほど来てくれる"超イイ奴"のわがはい君とあわおどり君が所属するバンド。これまで音源がなかったのでYouTubeのライブ映像を見るのみでしたが、この度ついに東京のHeddomとのスプリットをリリース!ということでこちらの音源ムチャクチャいいですね!!切なさの中に希望や光を見出すようなサウンドは、普段この手の音楽を聞かない人にもとっつきやすいのではないでしょうか。
名古屋近辺で激情といえば僕の大好きなquiquiがすぐ思い浮かびますが、その次の世代がここまで来ているのがさすが聖地StiffSlackのお膝元といった感じですね。めちゃくちゃ楽しみです!!
2014年にLocal Blue Sheepsのツアーで京都に行ったときにサクラショック!もツアーで来ていて共演し、まさかの2ピースから放たれる音の洪水に圧倒されたのを鮮明に覚えています。音の壁を作るシューゲイズバンドは数多いますが、彼らはeastern youthやbloodthirsty butchersといった札幌オルタナの影響も色濃く感じるサウンドでもうたまりません!!Sam HavenやPaleとの共演でどんな共鳴が起きるのか楽しみです。
Role (金沢)
TakenやHopesfallあたりを彷彿とさせる美しい叙情派のメロディに胸が締め付けられます。。僕は"ハードコアなのに美しい"このコントラストが大好きでしかもトリプルギターの轟音の中鳴らしてくれるということでライブが本当に楽しみなバンド。スポークンワードのパートもありenvyからBeing as an Ocean、Hotel Booksあたりの感じもあってもう一番グッときちゃうやつです。ジャケもそうですし冬にめちゃくちゃ似合うバンドだと思うので、12月の寒空の下この音を浴びれるのが楽しみです!
Pale (東京)
名古屋編にも出演してくれます!彼らは名古屋でのライブも初なのでこの機会にぜひチェックしていってください!
こちらは12時スタートの昼公演となっています。夜に見たいライブがあっても15時すぎ終演予定でハシゴ余裕だと思うのでぜひお越しください。日曜昼から各種轟音アソートパック楽しんでいきましょう!
12月4日(月)@北千住Studio PACKS(東京)
w/Presence of Soul, Heddom
Start 20:00 / 2000yen
先日リリースされたDiane Arbusとのスプリットも最高な東京新世代エモHeddomが最終日に出演します!彼らはインストの曲が大半で、toeをはじめとする国産ポストロック・マスロックからの影響を強く感じさせる美しく切ないアルペジオの絡みを武器にしつつも、そこにSuis La LuneやØjne, Old Grayのような泣きまくりの激情のエッセンスも感じさせる彼ららしさをすでに見出していることが素晴らしい!ライブでは音源の印象以上に生々しくかつパッション溢れる激情感があり、これからのシーンを盛り上げていくこと間違いなしなバンドですのでこの機会にお見逃しなく。
日本が世界に誇るダークアンビエント/ポストロックPresence of Soulがツアー最終日に出演してくれます!しかも今回は45分のロングセット!!このツアーを企画することが決まってすぐ、「必ずPresence of Soulと組みたい!」と考えていたので出演してくれるのが本当に嬉しいです。ポストロック・アンビエント・シューゲイズ・ポストメタル等様々な要素を飲み込んで消化した独自の陰鬱で儚くあまりにも美しいサウンドは唯一無二。
ライブでは音源以上に静と動のコントラストが強調され、静寂のアンビエントパートの直後に襲ってくる轟音パート、と思いきやそこからさらに何段階も轟音具合がデカくなっていって異常事態でした…。この轟音をスタジオライブのゼロ距離で体感できると思うと今からワクワクで仕方ありません!!ジャンルは違いますがFRIENDSHIPをスタジオライブで観た時のあの全身にビリビリくる衝撃的な爆音が忘れられないのですがそれに近い感覚が味わえるはずです。家にいては知ることのできない体験するライブを楽しみましょう。
平日ですが20:00スタートなので仕事や学校終わりでも間に合うはず。週頭から轟音浴しましょう!
各日程極小キャパで開催しますのでチケット予約はお早めにどうぞ!
・公演日程
・お名前
・枚数
を添えてungulates@gmail.comまでご連絡ください!
The Saddest Landscape Japan Tour 2017
みなさんもご存知かもしれませんが、12/1, 12/2に開催される予定だったThe Saddest Landscape(USA)来日ツアーをブッキングしていたCut The Tensionの常川さんについての告発がありました。この件に関しては発言の食い違いもあり、真相は当事者のみにしかわからないため現在僕から語れることはありません。僕個人としては、当事者2人そして告発した女性も友達だったため、このような事態になったことをとても悲しく受け止めています。
この件を受け、TSLの今回のアジアツアーをコーディネートしているインドネシアのBNA Youth Bookingから「CTTによるブッキングの東京2日間はキャンセルするつもりで、コウもしくは知り合いで代替イベントを組める者はいないか」と連絡をもらいました。
そこで、ちょうど12/1にSam Haven(AUS)の来日ツアー東京編を僕がやっているungulates bookingで組んでいるので、そこにTSLを合流させる形で開催することにしました。
また12/2はSam Havenのツアーで京都に行く予定ですがその前、昼の時間帯に、cape light市川くんのadabana recordsとの共催で急遽2日目も組み込むことにしました。
※当初の公演の払い戻し等に関しては、Cut The Tensionから後日アナウンスがあるとのことですので詳細はお待ちください。
日程近い中、市川くんもスケジュールの無理を押してTSLチームの送迎やアテンド・イベント共催等協力してくれているので、今僕らにできることを精一杯やってどうにか、
・TSLの来日公演を心待ちにしている方々の気持ちをつなぎとめるため
・初の来日公演を楽しみにしているTSLメンバー本人たちの思いを台無しにしないため
に動いていけたらと考えています。
以下イベント詳細です。
12月1日(金)@西荻窪FLAT
Ungulates Booking, Adabana Records & BNA Youth Booking Presents
"The Saddest Landscape 15 Years Anniversary Japan Tour with Sam Haven"
出演:
The Saddest Landscape (USA)
Sam Haven (AUS)
Sete Star Sept
Eumenides
Pale
Open 18:00 / Start 18:30
Adv. 2800yen / Door. 3300yen
12月2日(土)@新宿Antiknock
Ungulates Booking, Adabana Records & BNA Youth Booking Presents
"The Saddest Landscape 15 Years Anniversary Japan Tour with Sam Haven"
出演:
The Saddest Landscape (USA)
Sam Haven (AUS)
Sans Visage
Cape Light
Open 10:30 / Start 11:00
Adv. 2800yen / Door. 3300yen
チケット予約は
ungulatestokyo@gmail.com へ
公演日時・会場・お名前・枚数を記入の上ご連絡ください。
今回の騒動はThe Saddest Landscapeメンバーには本質的には関係のないことであり、せっかくの日本でのライブができなくなるのはとても残念なので、日程も迫る中どうにか僕らに出来ることはないかと考えた結果、この2本のイベントを企画することにしました。
様々な意見あると思いますが、とにかく彼らの初の来日公演を楽しんでいただけたら幸いです。
ungulates booking 中川 航
adabana records 市川 牧人
ディストロのウェブショップができました!
僕がやっているディストロのウェブショップができました。
今のところはPiri ReisのメンバーArwithが運営するマレーシアのUtarid Tapesから仕入れた商品をメインに、僕のバンドの音源もいくつかある感じです。
日本国内ではここでしか手に入らない音源も多くあるのでぜひチェックしてみてください!
地元をREPしていきたい話(その2)
僕が16歳の時に小中の同級生である加藤生と始めたクレイマン・クレイマンというバンドは、2014年の春ごろに休止したのですが
去年の夏、ベースの新井さんの結婚式でかなり久しぶりにメンバー全員揃いました
最高の写真
クレイマン・クレイマンで出した『good news』というアルバムは自主レーベルからのリリースで
英語で有蹄類を意味する"ungulates"というレーベル名を付けました
その時はレーベルといっても名前があるだけのようなものだったのですが
今になってその名前を使いたいなとなりました
というのも
"地元をREPしていきたい"と述べましたが
土地に音楽シーンが根付くには
レコードショップで音楽を知って
ライブを観て、ライブをして、そこでまた音楽を知って
というサイクルが必要だと思っています
今の僕には「ライブハウスを作る」みたいな余裕はないけど
月イチ〜くらいでイベントを打っていくことならできます
今は北千住にリハスタがあるので地元でやれます
レコードショップも、実店舗を持つのはとても大変だけど
レコメンしたい音楽に絞って仕入れるいわゆるディストロと言われる形態なら気軽に始められる
※ディストロって何?という方はここらへんを参照
音楽をもっと多くの人に届けたい?ならディストロ(音源配布)を活用しよう!
ディストロについて本気出して考えてみた | heartleafkk.com
僕が勤務中ならパックスで対面で買えるといいなと
また自分のバンドのライブの物販に並べたり、ライブイベントに出店もしたい
ディストロでいい音楽を知って、スタジオライブで体感してまた新しい音楽を知って、ってサイクルを地元で作っていきたい
今年度からsans visageもAGATHAも僕以外のメンバーが正社員になり、大きなツアーは難しいしライブも減るので
何か新しいことを始めたいと思っていました
というわけで
僕の地元である東京都足立区を拠点として
ungulates bookingという名前でイベントブッキングを
ungulates distroという名前でディストロをはじめます
で
早速ungulates bookingのイベント第1弾決まってます!
6月にPUTVの招聘で来日するGraf Orlock(US)のツアー北千住編を企画します
6/30(金)@北千住Studio PACKS
Graf Orlock(US)
cape light
KLONNS
and more
振り返るのは2012年、まだこの界隈の音楽に詳しくない時にakutagawa目当てで観に行ったGraf Orlock/Dangers来日公演で
初めてakutagawaやkillie、ENDZWECKそして彼らGraf Orlockを観て衝撃受け狂ってから5年!
ここ北千住で開催できるの本当嬉しいです。
今回メンバーの都合でsans visageは出れないのですが
僕と同世代のバンドを中心にかなりいいバンドをブッキング中なので平日ですが盛り上げていきましょう!
cape lightは不穏なコード感と目まぐるしい展開を武器に国内激情シーンの未来照らしまくってる超期待の若手で
ライブもかなりブチ切れてます。
先日デジタルリリースされた5000とのスプリット音源もうむちゃくちゃカッコいいのでこちらから必ずチェックを!
KLONNSは3月のTime to Heal来日の時にボーカルの大嶋くんと知り合ったのをきっかけに音源を聴いたところ怒涛のD-Beatとトレモロリフの応酬にブッ飛ばされ即オファー。
アートワーク含めかなりダークかつストイックな雰囲気を感じるのでどんなライブをしてくれるのか楽しみです!
現在鋭意ブッキング中であと1〜2組増える予定。
会場は僕の職場北千住スタジオパックスK1スタジオで、とても狭い会場のため40名ほどで締め切ります。予約はお早めに!
予約は
ungulatestokyo@gmail.com
までお名前と人数をお伝え下さい!
地元をREPしていきたい話(その1)
僕は東京都の足立区というところで生まれ育ちました
足立区というと治安が悪いというパブリックイメージでしょうか、どうなんでしょうか
知らない人にどんな場所か伝えるとすると
金八先生の舞台だったり
ビートたけしの出身地だったり
23区で一番土地が安かったり
そんな足立区を正直あまり好きではありませんでした
治安がどう、とかはここにしか住んだことがなく比べられないのでわからないけど、何よりの理由は
バンドをやる環境があまりないこと
僕は高校生の時に、中学時代の友達すなわち地元の友達とクレイマン・クレイマンというバンドで音楽活動を始めたのですが
近くにライブハウスやライブバーはあったものの、地元のおやじバンドがたまにやるみたいなところでシーンとしては活きていなかったので
当時、某スボールベアーに憧れていたのもあり、彼らの出身である下北沢のライブハウスを拠点に活動し始めました
唯一スタジオは歩きor自転車でいける距離にあったので練習は地元でやれたけど、ライブは1時間ほど電車に乗り都心へ。
移動時間はすぐに慣れたけど
終電が早かったり
友達を呼ぶには遠かったり
色々めんどうだなあと思うことがありました
それでも都心でやることのメリットは多く、たくさんのバンドや色々な仲間、先輩方と出会うことができた。
バンドが解散したり新しいバンドを組んだり色々と動きはあったけど
常にライブ活動の拠点は常に渋谷・新宿・吉祥寺・下北沢などの都心部でした
そんな中、バンド活動を続けていると2015年に
北千住に綺麗なリハスタができたらしい!
と知り、使いはじめ、働きはじめました
北千住駅は5路線が乗り入れるターミナル駅で、乗客人数ランキングもJRで10位、東京メトロで3位の、東東京の玄関口とも言えるエリア
すでにsans visageでスタジオライブをしょっちゅうやっていたので、初めてパックスに来たときから「この21畳の部屋はライブやりやすそうだなあ」
と感じていたので
早速2016年3月のCareless来日ツアーの初日をスタジオパックス北千住店で開催しました。
photo by Keisuke Baba
サイズ感も狙い通り、音もスタジオライブにしてはやりやすく、これはいける!と確信。
ちょうどその頃、近所に住むAGATHAのみやけくんと仲良くなり
俺とみやけくんの共催で1992!というイベントを北千住でやりはじめる。
そしてAGATHAに加入!
(フライヤー作らなかったけどvol.2の出演はsans visage, AGATHA, sleepless, primacasata)
また先月はこちらを開催しました
すると「北千住のリハスタでライブができるらしい」という噂が立ちはじめ、MEKARE-KAREのAEPを筆頭に他のお客さんもスタジオライブを企画してくれるようになり、多いときは毎週末ライブがあるなんてことも。
嬉しいことにお客さんから
「都心より北千住のほうが来やすいので嬉しい」
と声をもらうことがあり、おお!と。
俺と同じように、都心までライブを見にいってるけど地元は東東京(もしくは埼玉〜千葉)って人がいるんだ!
これはやっていく価値があるぞと。
もし俺が高校生とかの時に地元にこんなシーンがあったら通っていたと思うし、そういうのを作っていきたいと思いはじめるようになりました。
最近ではパックスの常連の学生の子達も見に来てくれるようになってきたのでめちゃくちゃ嬉しい!
FACTとかSiMのマーチ着た子がsans visage見てウオォってなってくれたり。熱い。
横浜とか柏とか、都内でも小岩とか八王子とか土地に根付いた熱いシーンがあるじゃないですか。そういうのずっと憧れてたので。
すぐそういうものになるとは思ってないけど、とにかく続けていこうと。
長くなりそうなので今日はここまで!
AUSツアーメモ・物販編
欧米では「レコードがクール」くらいかと思ってたけど、「CDはダサい」くらいまできてるみたい。
実際5公演で7インチは60枚くらい売れたけどCDは5枚くらいしか売れなかった。
共演したバンドも、みんなレコードかカセット置いてたけどCD置いてるバンドは1つもいなかった。
音源はダウンロードかSpotifyで聴くから、モノとして手にするならレコードで欲しいって印象。
一方Tシャツは、
・日本から持っていった10枚
・オーストラリアで刷った25枚
・BGSVダブルネーム13枚
これら50枚弱が、全サイズすべて売り切れた!!
ダブルネームのなんて、2本目のアデレードでなくなっちゃった笑
ツアー始まる前からBlind Girlsが、オーストラリアのお客さんは日本ほどマーチ買わないからあんま期待しないでって言ってたからかなり驚いたし、Blind Girlsも驚いてた。
俺たちセルアウトしたねって話してた笑
この売り上げから現地での移動費を捻出できたのでかなり助かった!
こっちのデザインのは日本で再プリントして販売します!
3/19@生駒RHEB GATE(奈良)
3/21@北千住STUDIO PACKS(東京)
でライブありますので興味あったらよろしくす。
もちろんスプリットも持っていきます!
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Carelessとのジャパンツアーの時はスプリットCD100枚くらい売れたのになあ。ガラパゴスだ日本。
俺も基本iPhoneやApple Musicで聴く派でしたが、オーストラリアでレコードたくさん買ってきたの聴いてたら俄然レコード派になってきました
AUSツアーメモ・会場編
シドニーはレコ屋
キャンベラはハウスショー
だったがその他はバーでのショウ
オーストラリアでは(特にパンクシーンは)バーでライブをやるのが一般的
イメージとしてはHUBみたいな感じ。
その一角にライブ用のスペースが一部屋あり、スピーカーとミキサー・マイク等が常設
基本的にドラムセットとアンプは主催が手配する
今回はドラムセットとアンプヘッドを持ち込み、キャビはそれぞれの都市のローカルバンドに借りる形。
客は飲食するだけならチャージフリー、ライブスペースに入るならチケット代を払う。
今回は10〜15AUDだった(現レートで850〜1300円程度)
このスタイルでやるメリットは
店側は、バンドが客を集めてくれるから飲食の売り上げが増える
バンド側は、ハコ代なしのノーリスクでやれる上、チケ代の売り上げは全額もらえる(場合によってはさらに+ギャラがある場合も)
とウィンウィンである!
ポイントは、この業態のバーはライブのない平日も飲み屋として賑わっていてそもそも飲食店として成立している店なので、ライブをやってくれると客が増えてハコ側も嬉しいという点。
そのため会場のレンタル料なしの好条件でやらせてくれる。
俺らはオーストラリア5公演のドアマネーと物販の売り上げで、レンタカー代・ガソリン代・スプリットのプレス代・物販の印刷代含めたツアー経費をカバーすることができた。
渡航費のみは自腹ですが最終日のキャンベラではビール2ケース買ってパーティもできたし大成功!笑
7インチも70枚ずつくらい残っててその分プラスも出てくるので嬉しい限り。
音楽作って生んだお金で新しい音楽作るのに回せていけることが1番いいサイクルですよね。
新たなスプリットやコンピレーションの話がいくつかあるのでその音源制作や、また次のツアーに使っていきます!
一方日本の所謂ライブハウスという場所は基本的にはライブをやるためだけの店で、入場時にチケット代がかかるので
ハコ側はチケット代から利益を出さないといけない。なのでチケット代を値上げしバンドと分けるシステム。
バンドを見たい人以外は入場しない、つまり集客はバンド任せになるということ。なのに、チケット代は一部しかバックされない…
もちろんあらゆる環境が日本とオーストラリアでは全く違うのでここだけで比較するのはフェアではないですが…
その分どこもドラムセットやアンプを含め機材が揃っているし、音響照明受付等スタッフもたくさんいるので、手ぶらでも演奏できる点はすごい。
特に東京は電車社会だしめちゃくちゃ楽。俺はスティックとペダルだけ持ってライブすることも結構ある
スタジオもライブハウスもものすごい数あって当たり前のようにどこでも機材がそろっているから、街に溢れる楽器の数は誇れるレベルなのでは…
逆に言えばこういうアンダーグラウンドシーンのライブでは凝った照明機材なくていいし音響もアンプの生音+声だけ出せればよかったりするから、
いらない人件費削ってその分チケ代下げたほうが物販買えたりしてお互い嬉しいよね、というのが俺の考えなので
基本的にはsans visageの企画はリハーサルスタジオで開催して自分たちで受付や音響をしている。DIY!
そういえば、バーにただ飲みに来てる客が「なにやってんの?ライブ?イイじゃん。10ドル?よし入った」的な勢いで見てくれたりすることもあって、こういう新たな出会いの形があるのいいなあと思った。
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飲食スペースとライブスペースが分かれてるというと日本では渋谷O-nestが思い浮かびますね。普段は飲み屋で週末はライブ、のような箱は鶯谷What's Upなど。
また吉祥寺WARPや八王子RIPSみたいにレコ屋が併設されてるのもカルチャー作りに貢献しまくってて最高!どれも好きな会場です。
店サイドからしても飽和してるただのライブハウスを営業するより、こういう業態のほうがおもしろいし儲け出しやすいと思うんだけどどうなんでしょう
集客をバンド任せにせず、店の特色持って自分の力でも生き抜けるようにしないと
なんて偉そうなこと言ってスミマセン、、俺ももっと音楽磨きます!