AUSツアーメモ・会場編

シドニーはレコ屋

 

キャンベラはハウスショー

 

だったがその他はバーでのショウ

 

オーストラリアでは(特にパンクシーンは)バーでライブをやるのが一般的

イメージとしてはHUBみたいな感じ。

その一角にライブ用のスペースが一部屋あり、スピーカーとミキサー・マイク等が常設

基本的にドラムセットとアンプは主催が手配する

今回はドラムセットとアンプヘッドを持ち込み、キャビはそれぞれの都市のローカルバンドに借りる形。

 

客は飲食するだけならチャージフリー、ライブスペースに入るならチケット代を払う。

今回は10〜15AUDだった(現レートで850〜1300円程度)

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このスタイルでやるメリットは

店側は、バンドが客を集めてくれるから飲食の売り上げが増える

バンド側は、ハコ代なしのノーリスクでやれる上、チケ代の売り上げは全額もらえる(場合によってはさらに+ギャラがある場合も)

とウィンウィンである!

 

ポイントは、この業態のバーはライブのない平日も飲み屋として賑わっていてそもそも飲食店として成立している店なので、ライブをやってくれると客が増えてハコ側も嬉しいという点。

そのため会場のレンタル料なしの好条件でやらせてくれる。

 

俺らはオーストラリア5公演のドアマネーと物販の売り上げで、レンタカー代・ガソリン代・スプリットのプレス代・物販の印刷代含めたツアー経費をカバーすることができた。

渡航費のみは自腹ですが最終日のキャンベラではビール2ケース買ってパーティもできたし大成功!笑
7インチも70枚ずつくらい残っててその分プラスも出てくるので嬉しい限り。

 

音楽作って生んだお金で新しい音楽作るのに回せていけることが1番いいサイクルですよね。

新たなスプリットやコンピレーションの話がいくつかあるのでその音源制作や、また次のツアーに使っていきます!

 

一方日本の所謂ライブハウスという場所は基本的にはライブをやるためだけの店で、入場時にチケット代がかかるので

ハコ側はチケット代から利益を出さないといけない。なのでチケット代を値上げしバンドと分けるシステム。

バンドを見たい人以外は入場しない、つまり集客はバンド任せになるということ。なのに、チケット代は一部しかバックされない…

 

もちろんあらゆる環境が日本とオーストラリアでは全く違うのでここだけで比較するのはフェアではないですが…

 

その分どこもドラムセットやアンプを含め機材が揃っているし、音響照明受付等スタッフもたくさんいるので、手ぶらでも演奏できる点はすごい。

特に東京は電車社会だしめちゃくちゃ楽。俺はスティックとペダルだけ持ってライブすることも結構ある

スタジオもライブハウスもものすごい数あって当たり前のようにどこでも機材がそろっているから、街に溢れる楽器の数は誇れるレベルなのでは…

 

逆に言えばこういうアンダーグラウンドシーンのライブでは凝った照明機材なくていいし音響もアンプの生音+声だけ出せればよかったりするから、

いらない人件費削ってその分チケ代下げたほうが物販買えたりしてお互い嬉しいよね、というのが俺の考えなので

基本的にはsans visageの企画はリハーサルスタジオで開催して自分たちで受付や音響をしている。DIY

 

 

そういえば、バーにただ飲みに来てる客が「なにやってんの?ライブ?イイじゃん。10ドル?よし入った」的な勢いで見てくれたりすることもあって、こういう新たな出会いの形があるのいいなあと思った。

 

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飲食スペースとライブスペースが分かれてるというと日本では渋谷O-nestが思い浮かびますね。普段は飲み屋で週末はライブ、のような箱は鶯谷What's Upなど。

また吉祥寺WARPや八王子RIPSみたいにレコ屋が併設されてるのもカルチャー作りに貢献しまくってて最高!どれも好きな会場です。

店サイドからしても飽和してるただのライブハウスを営業するより、こういう業態のほうがおもしろいし儲け出しやすいと思うんだけどどうなんでしょう

集客をバンド任せにせず、店の特色持って自分の力でも生き抜けるようにしないと

なんて偉そうなこと言ってスミマセン、、俺ももっと音楽磨きます!

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AUSツアーメモ・移動編

今回のオーストラリアツアーはBlind Girlsがハコもバンドもブッキングしてくれた。

日程は以下の通り 

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週末を2回使ってのツアー。

大都市では平日でも集客が見込めるが、小さい都市では難しいとのことでこのスケジュールになった。

Blind Girlsが住んでいるのはBrisbaneから1時間ほどの距離のGold Coastという街。

ハイエースをレンタカーして2バンド7人で移動した。運転はBlind Girlsの4人(ありがとう!)

Gold CoastからAdelaideは2000キロ離れており車でぶっ続けで移動して28時間かかった。

15日の朝4時に出発して16日の午前中に到着。

距離的には東京大阪間が500キロなので、それを2往復と考えてくれれば想像しやすいかと。。

 

この日だけ頑張ればあとは楽なのかと言えばそうではなくて

Adelaide〜Melbourne間は700キロ

Melbourne〜Sydney間は900キロ

Sydney〜Camberra間は300キロ

Camberra〜Gold Coast間は1100キロ

とどれもかなり離れている…

 

その道中にも街はあるのかなといえば

小さい町が点々とあることにはある。が、人もいないしライブをやるような環境ではない。

また西オーストラリアにはPerthという大都市があるが4000キロ離れているのでBlind Girlsもツアーしたことないそう。

 

またコストの面では
ハイエースのレンタカーは15日〜21日で700ドルくらい
ガソリン代は総額900ドルくらいかかった。

でも高速道路は無料!あざす!

 

これを日本と比較すると、たとえば東京から西に向かって行くとすると

東京〜名古屋間 300キロ

名古屋〜大阪間 200キロ

大阪〜広島間 300キロ

広島〜福岡間 300キロ

と、こうして比べると移動距離はハナクソくらいに見えてくる。

この大都市の間にも横浜・静岡・京都・神戸などなど大きな街が他にもあってもっとライブやれるし!

 

またBlind Girlsのみんなが、日本のハードコアシーンの凄いところは、同じ都市で複数回やっても人が来てくれるところと言っていた。

たしかに、東京だけでも1千万人住んでいるし、毎回のツアーで東京公演を2〜3回やっているがどの回もそれなりの人数が見に来てくれる。

オーストラリアではそれは難しいらしい。

 

なので

・都市間の距離が短い

・同じ都市で複数回やれる

 

という点を踏まえると日本はツアーをやりやすい国なのでは、という気がしてきた。もっとやりてー。

 

sans visageも他のバンドもだいたい単発のイベントでポツポツとライブやることが多いけど、作品作ってそれを携えたツアーを組んでどかっと回る方が気合い入っていいなと思ってる。

何より毎日連続でライブすると毎回確実に良くなっていくのを感じるから、もっとやりてー。

 

 

3月にいつもお世話になってる奈良のきんたくんさんのイベントMarch Of Deerに出演するんだけど、

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こういう最高のメンツで、Warpedみたいにみんなまとめてツアーできたらめっちゃ楽しいよね。。やりてー。

 

March Of Deerはいつも好メンツでやってるんでまだ知らない関西圏の方は要チェックですよ!

March Of Deer (@March_Of_Deer) on Twitter

 

 

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移動こぼれ話をいくつか

・ウシやウマやヒツジやカンガルーいまくって最初は興奮したけど多すぎて1時間で飽きた笑

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・夜中ドライブ中「ドンッ!」とでかい音して死ぬかと思った、残念ながらカンガルーとぶつかったみたい、、だけど幸いバンパーが擦れてるくらいで酷くはなかった

・カセットコンロとグリルを持っていき、スーパーでヴィーガンミート買って道中BBQしたの楽しかった!

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ブログをはじめよう

なにか物事を経験して感じたり考えてもすぐ忘れてしまうタイプなので、
後から思い出そうとすると「楽しかったー」などといわゆる小並感しか出なくなってしまう。

ソーシャルメディアは気軽に使えるけどどれも目まぐるしいスピードで流れてしまう。
ここでは忘れたくないと感じたことや考えていることを書きとめていきたい。

文章を書くことはあまり得意ではないし、メモや備忘録が目的なので読みにくくなりそうだが
書いていくうちに上手くなっていければいいなとも思っています


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ブログタイトルはオーストラリアで1番うまかったブリトー屋の名前をもじっただけで意味はないです

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ひぐちが消えかかっている